浅葱色の計算用紙

数学(広義)を扱っています。

オリオン座を横から見てみた

突然ですが、これはオリオン座です。

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しかし何かがおかしいですね。まるでグラフ描画ソフトか何かで描いたような見た目になっています。

実際、これはGeogebraで描きました。α星~ζ星とκ星の位置を球座標から3次元直交座標に変換して、そこに点をプロットしました。しかし、この図ではε星は描画距離の範囲外になり描画されていないようです。

 

ちょっと待ってください。3次元直交座標ということは、別にこの方向から見る必要はないですよね。オリオン座を横から見たっていいはずです。

 

というわけで、さっそくオリオン座の全体像を(いつもの座標軸の向きで)見てみましょう。原点に地球があります。

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密集しすぎてよくわかりませんね。しかし、ε星が他の星より地球から離れていることはわかります。実際、ε星と地球との距離は約2000光年ですが、他の星は地球から1000光年以内にあります。

 

ε星以外を拡大してみましょう。

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この視点だと真ん中の3つ星のうち2つが重なって見えてしまいます。

 

地球よりさらに後ろから見たらどうなるでしょうか?

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なんとなく普段見る形と似ていますね。星のある部分と反対側から見ているので、それほど形にゆがみが生じないのでしょう。

 

今度は上から見てみましょう。

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オリオン座は天球全体を区切るように存在しているので、中心から扇形の範囲に星々が位置することになります。

 

最後に横から見てみましょう。

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原点が地球なので、地球に近い星が左側に位置しています。地球からはきれいに見えるオリオン座も、横から見るとかなり歪んでいることが分かりますね。

 

結論: オリオン座は地球から見るから美しい!